ホームページ制作の仕事でいちばん時間を取られるのは、制作そのものではなく、契約前のやりとりです。「だいたいいくらですか」「どのくらいの期間でできますか」「うちの業種でも作れますか」——問い合わせフォームから来るこの手の質問に、丁寧に返信し、日程を調整し、打ち合わせをして、そして半分以上は受注になりません。
その一方で、受注に至らなかった相手のほとんどは「不要になった」わけではありません。予算の都合、社内の承認、繁忙期。半年後や1年後には本当に動き出すのに、そのときあなたの会社は思い出されない。メールは埋もれ、名刺は引き出しの奥にあるからです。
そしてもうひとつ、制作会社が取りこぼしやすいのが納品後です。作って納めて終わりにすると、更新も改修もリニューアルも、別の会社に行きます。継続的な売上になるはずの部分が、そのまま抜け落ちています。
この記事では、Web制作会社・ホームページ制作会社がLINE公式アカウントを使って、問い合わせ対応・ヒアリング・長い検討期間の追客・納品後の保守提案までを仕組みにする方法を紹介します。
Web制作会社が抱えがちな悩み
- 「だいたいいくら?」の問い合わせに毎回ゼロから回答している
- ヒアリングシートを送っても返ってこないまま止まる案件がある
- 打ち合わせの日程調整のメールが往復して時間を食う
- 検討期間が長い(3か月〜1年)ため、待っているあいだに忘れられる
- 提案書を出したあとの追いかけが気まずく、放置してしまう
- 制作中の確認依頼・原稿待ちの催促がメールだと反応が遅い
- 納品後に接点が切れ、保守やリニューアルが他社に流れる
- 既存クライアントに新サービス(MEO・SNS運用など)を案内する手段がない
なぜWeb制作会社にLINEが向いているのか
- 相手は中小企業の経営者・店舗オーナーが中心。メールよりLINEのほうが早く読まれる
- 制作中は原稿・写真・修正指示など細かいやりとりが多く、チャットのほうが速い
- 検討期間が長い業態こそ、時間起点の自動フォローが効く
- 「見積りが欲しい」「相談したい」は、フォームで受ければそのまま予約になる
- 納品後も友だちのままなので、保守・リニューアル・追加施策の提案先リストが自然に貯まる
- 自社で使いこなしていれば、そのままクライアントへの提案商材にもなる
エルたすでできること(Web制作会社の使い方に落とすと)
エルたすはLINE公式アカウントに予約・配信・自動応答の機能を足すツールです。制作会社で効くのは次の使い方です。
| エルたすの機能 | Web制作会社での使い方 |
|---|---|
| 自動応答 | 「料金の目安」「制作期間」「対応範囲」「補助金は使えるか」など、よくある質問に24時間自動で返す |
| 予約管理 | 無料相談・オンライン打ち合わせを、先方はログイン不要で24時間予約できる。日程調整のメール往復がなくなる |
| リマインダ | 打ち合わせの前日・当日に自動でお知らせ。オンラインURLも一緒に送って当日の遅刻を防ぐ |
| リッチメニュー | 「無料相談を予約」「料金の目安」「制作実績」「よくある質問」「保守のご相談」を常設 |
| ステップ配信 | 問い合わせ → 事例紹介 → 費用の考え方 → 相談予約の案内、を検討期間に合わせて自動で流す |
| タグ/セグメント配信 | 「検討中」「提案済み」「制作中」「納品済み」「保守契約あり」で分け、それぞれに合う内容だけを送る |
| 一斉配信 | セキュリティ更新の注意喚起、法改正(特商法・景表法など)に伴う表記見直しの案内 |
| 分析 | どの経路(名刺・セミナー・広告・紹介)から友だち追加されたかを計測し、獲得コストを判断する |
| AIビルダー | 提案フォローの文面や、既存クライアント向けのお知らせの下書きをAIが自動生成 |
とくに制作会社で効果が大きいのは、長い検討期間を自動で伴走することと、納品後のクライアントに定期的な接点を持つことの2つです。
問い合わせから受注までを組む
① 問い合わせ直後(ここで温度が決まる)
友だち追加した直後に、自動で次を届けます。
- 料金の目安(「〇〇万円〜」のレンジと、何で金額が変わるかの説明)
- 制作実績(業種別に見られる形で)
- 無料相談の予約ボタン(24時間受付・ログイン不要)
「金額を先に出すと問い合わせが減る」と心配されますが、実際に減るのは予算が合わない問い合わせです。打ち合わせに進む相手の質が上がり、結果として受注率は上がります。
② 検討期間(3か月〜1年の伴走)
| タイミング | 送る内容 |
|---|---|
| 相談から3日後 | 相談のお礼+話した内容の要点まとめ |
| 1週間後 | 同業種の制作事例(成果ではなくやったことを具体的に) |
| 3週間後 | 「ホームページの費用は何で決まるのか」の考え方 |
| 6週間後 | 使える補助金・助成金の一般的な情報と申請の流れ |
| 3か月後 | 「今つくると、いつ公開になるか」のスケジュール感 |
| 半年後 | 最新の制作実績と、相談枠の空き状況 |
営業電話をかけ直すのは気が重いものですが、役に立つ情報を定期的に送るだけなら心理的な負担がありません。そして先方が動き出したタイミングで、最初に思い出されるのは接触し続けていた会社です。
③ 制作中
- 原稿・写真の提出依頼と催促をLINEで送る(メールより反応が明らかに速い)
- 確認用URLを送り、修正指示をトークで受ける
- 公開予定日の前にリマインダを送り、先方社内の準備を促す
制作の遅延理由でいちばん多いのは、先方からの素材待ちです。ここの反応速度が上がるだけで、納期の読みが安定します。
④ 納品後(ここが継続売上になる)
| タイミング | 送る内容 |
|---|---|
| 公開当日 | 公開のお知らせ+運用開始時のチェックリスト |
| 1か月後 | アクセス状況の見方、簡単な改善ポイント |
| 3か月後 | 更新できていない箇所の確認と、更新代行のご案内 |
| 半年後 | 保守・セキュリティ更新の重要性と保守プランの案内 |
| 1年後 | 1年の振り返りと、次の一手(MEO・SNS・広告)のご提案 |
| 3年後 | リニューアルの検討時期としてのご案内 |
制作会社の売上を安定させるのは、新規受注よりも既存クライアントからの継続と再受注です。ところがこれは「思い出したときに連絡する」運用では続きません。納品日を起点にした自動配信にしておけば、担当者が案件で埋まっていても接点が切れません。
相手の状態で出し分ける
| タグ | 送る内容 |
|---|---|
| 検討中 | 事例、費用の考え方、補助金、相談枠の案内 |
| 提案済み | 提案内容の補足、判断材料、期限のあるキャンペーン |
| 制作中 | 素材の依頼、確認依頼、スケジュールの共有 |
| 納品済み(保守なし) | 更新代行・保守プランの案内、セキュリティの注意喚起 |
| 保守契約あり | 月次レポート、改善提案、追加施策のご案内 |
「制作中の相手に営業メールが届く」「保守契約者に保守の売り込みが届く」——この種の事故は、それだけで信頼を落とします。タグで分けておくことが、そのまま丁寧さになります。
友だち追加をどう増やすか
- 名刺にQRコードを載せる(「制作事例と料金の目安をお送りします」の一言を添える)
- 問い合わせフォームの下に「LINEで相談する」を並べる(フォームより心理的な壁が低い)
- セミナー・商工会の勉強会で資料の配布先としてQRを提示する
- 既存クライアントには、制作中の連絡手段として案内する(これが最も自然)
- 「補助金の最新情報をお送りします」など、受け取る理由を明示する
注意しておきたいこと
- 補助金・助成金の情報は制度が変わります。断定を避け、必ず一次情報の確認を促す
- 「必ず上位表示されます」「アクセスが〇倍になります」といった成果の断定はしない
- 制作物の実績を出すときは、掲載可否をクライアントに確認しておく
- 保守・セキュリティの注意喚起は、不安をあおる書き方ではなく事実と対処法で書く
まとめ
Web制作会社の課題は、契約前の長い検討期間で忘れられることと、納品後に接点が切れて継続売上を失うことにあります。どちらも、営業力の問題というより接点を保つ仕組みがないことが原因です。
エルたすは、予約・リマインダ・ステップ配信・タグ配信・自動応答をまとめて使えるLINE運用ツールです。月額6,980円(税抜)から、初期費用は0円。先方はログイン不要で相談を予約できます。有料プランは14日間無料で試せて、フリープランはカード登録も不要です。フォローの文面の下書きはAIが用意します。
まずは料金の目安と実績の自動送信、相談予約のLINE化(日程調整メールの廃止)、そして納品日を起点にした保守・リニューアルの自動案内。この3つを組んでおくだけで、問い合わせ対応の時間が減り、半年後に動き出した見込み客から自然に声がかかるようになります。加えて、自社で使いこなした運用そのものが、クライアントへ提案できる商材にもなります。