電気工事会社の問い合わせは、社長や職長が現場に出ている時間に集中して鳴ります。脚立の上、天井裏、活線の作業中——出られない時間帯に限って電話が来る。折り返した頃には、相手はもう別の業者に頼んでいる。
しかも電気工事の問い合わせは、電話だけでは要件が固まりません。「ブレーカーが落ちる」「コンセントを増やしたい」「照明をLEDに替えたい」——どれも現物を見なければ判断できず、結局「一度見に行きます」で終わります。この最初のやり取りが、受注までのスピードをいちばん遅くしています。
この記事では、電気工事会社・電気工事店がLINE公式アカウントで、見積依頼の受付と点検時期の掘り起こしを仕組み化する方法を紹介します。
電気工事会社がつまずきやすいこと
- 現場作業中に電話が取れず、問い合わせを取りこぼしている
- 電話だけでは状況が分からず、見積を出すまでに何往復もかかる
- 現地調査の日程調整が、電話の掛け直しで丸1日ずれ込む
- 分電盤の交換時期や法定点検の案内を、思い出したときにしか出せない
- 一度工事した個人宅・店舗と、その後つながりが切れてしまう
- 元請け・工務店・管理会社からの依頼が担当者の個人LINEに散らばっている
- 職人・協力業者への現場連絡が、毎回グループLINEで流れて埋もれる
- 施工の実績や対応できる工事の範囲を、知ってもらう場所がない
なぜ電気工事会社にLINEが向いているのか
- 不具合の状況は写真1枚で伝わる。分電盤・コンセント・照明器具は、現物を見れば判断が早い
- 現場で手が離せない時間でも、問い合わせが自動で溜まる
- 電気設備は更新時期がおおむね決まっている(分電盤・照明・蓄電池・法定点検)。日付起点の自動配信と相性がいい
- 一度工事した先は十数年単位で付き合いが続く。長期のフォローが効く
- 元請け・工務店との連絡窓口を会社のアカウントに集約でき、担当者が変わっても残る
- 電話を減らせるので、現場の安全と作業効率にも直結する
エルたすでできること(電気工事会社の使い方)
エルたすを使うと、問い合わせから点検の掘り起こしまでを次のように仕組み化できます。
| やりたいこと | エルたすの機能 | 使い方 |
|---|---|---|
| 見積依頼を24時間受けたい | フォーム+トーク | 状況の写真・住所・希望内容を送れる依頼フォームを常設 |
| 現地調査の日程を決めたい | 予約管理 | 訪問可能な枠から選択。お客さまはログイン不要 |
| 訪問の行き違いを防ぎたい | 予約リマインダ | 前日と当日朝に「本日◯時に伺います」を自動送信 |
| よくある質問を減らしたい | 自動応答 | 「対応エリア」「見積は無料か」「支払い方法」「緊急対応」「資格・許可」に24時間自動返信 |
| 点検・更新の時期に声をかけたい | ステップ配信 | 施工日を起点に1年後・3年後・10年後と自動でご案内 |
| 相手ごとに案内を変えたい | タグ・セグメント配信 | 「個人宅」「店舗・テナント」「工務店」「管理会社」「協力業者」で出し分け |
| 施工実績を見てもらいたい | リッチメニュー+配信 | 施工事例・対応工事一覧・見積依頼を常設し、月1回の事例配信 |
| 職人・協力業者に連絡したい | セグメント配信 | 協力業者タグにだけ、翌週の応援依頼や現場情報を配信 |
| 緊急対応の窓口を作りたい | 自動応答+リッチメニュー | 停電・漏電など緊急時の連絡先と初動の案内を即時返信 |
| 何が効いたか知りたい | 分析 | 配信のクリック数・見積依頼への流入を計測 |
| 案内文を書く時間がない | AIビルダー | 点検案内や事例紹介の下書きをAIが自動生成 |
見積依頼は「写真+3項目」で受ける
電話で「コンセントを増やしたい」と言われても、壁の材質も分電盤の空き容量も分かりません。最初のやり取りで写真を受け取れるかどうかが、見積のスピードを決めます。
依頼フォームで最初に受け取っておきたいのは、次の項目です。
- 工事したい場所の写真(全体+近景の2枚)
- 分電盤の写真(増設・容量変更の場合は必須級)
- 建物の種別(戸建て/マンション/店舗/事務所/工場)
- 築年数と、分かれば前回の電気工事の時期
- ご希望の時期(急ぎ/今月中/相談したい)
- ご住所(対応エリアの判定用)
これだけあれば、現地に行く前に概算とスケジュールを返せます。「まず見に行かないと何も言えません」から「写真を拝見しました。おそらく◯◯の工事になります」に変わるだけで、受注率は目に見えて変わります。
現地調査の当日までを、電話なしで回す
| タイミング | 送る内容 |
|---|---|
| 依頼直後 | 受付完了+概算のご案内+調査可能な日程 |
| 日程確定時 | 訪問日時・担当者名・所要時間の目安・当日ご用意いただくもの |
| 前日の夜 | 「明日◯時に伺います」+駐車スペースの確認 |
| 当日の朝 | 「本日◯時、担当◯◯が伺います」 |
| 調査後 | お礼+見積書の送付予定日 |
| 見積送付から3日後 | ご不明点の確認(催促ではなく質問の受け皿として) |
駐車スペースの確認は、電気工事でいちばん当日にもめるポイントです。前日のリマインダに一言入れておくだけで、現場に着いてから10分ロスする事態を減らせます。
電気設備の「更新時期」を売上に変える
電気工事会社の強みは、次の工事の時期があらかじめ読めることです。ここを自動化できている会社は、まだ多くありません。
| 起点 | タイミング | 送る内容 |
|---|---|---|
| 施工完了 | 1週間後 | お礼+施工内容の控え+不具合時の連絡先 |
| 施工完了 | 1年後 | 1年点検のご案内(不具合の有無の確認) |
| 分電盤設置 | 13年後 | 分電盤の交換推奨時期のご案内 |
| 照明LED化 | 8年後 | 器具の寿命に関するご案内 |
| 蓄電池・太陽光 | 毎年 | 発電量・保証期間の確認 |
| 店舗・事務所 | 毎年 | 自家用電気工作物の点検・年次点検のご案内 |
| 全顧客 | 毎年6月 | 梅雨前の漏電チェックのご案内 |
| 全顧客 | 毎年11月 | 冬の電気使用量増加に向けたブレーカー容量の確認 |
こうした案内は売り込みになりません。「そろそろ確認しておいたほうがいい時期です」というお知らせだからです。しかも、この連絡がなければお客さまは不具合が起きるまで気づかず、そのときは急いで検索した別の業者に頼みます。
一度設定しておけば、施工日を起点に自動で流れ続けます。10年前に工事した家から、10年後に問い合わせが戻ってくる——これが電気工事会社にとっていちばん効率のいい集客です。
BtoB(元請け・工務店・管理会社)との窓口にする
電気工事会社の売上の多くは、工務店・ハウスメーカー・管理会社・テナント管理からの依頼です。この連絡が担当者個人のLINEや携帯に紐づいていると、担当が辞めたときに取引ごと失いかねません。
- 会社のアカウントに窓口を集約し、担当者が変わっても履歴が残る
- 「工務店」「管理会社」タグで、職人の空き状況や対応可能な工期を月1回配信する
- 図面や現調の写真をトークでやり取りし、案件ごとの経緯を残す
- 協力業者タグには、翌週の応援依頼や現場の集合時間をまとめて配信する
とくに効くのが、「今月◯日以降、2名空きがあります」という月1回の空き枠配信です。元請け側は常に手配できる業者を探しています。声がかかるのを待つのではなく、空きを先に知らせておくほうが仕事は入ります。
自動応答に入れておきたい質問
- 対応エリア(市町村名まで具体的に)
- 見積は無料か/出張費はかかるか
- 対応できる工事の範囲(住宅・店舗・工場・高圧設備)
- 保有資格・登録(電気工事業の登録、電気工事士、認定電気工事従事者 など)
- 支払い方法・分割の可否
- 工事までの流れと目安の日数
- 緊急時(停電・漏電・焦げ臭い)の連絡先と初動の注意
- 火災保険・補助金が使えるケースの一般的なご案内
緊急時の初動案内はとくに重要です。「焦げ臭い場合はブレーカーを落としてください」といった一次対応を自動返信で即座に返せることは、安全面でもお客さまの安心感でも大きな価値があります(内容は自社の判断で監修してください)。
まとめ
電気工事会社のLINE活用は、現場に出ている間の問い合わせを取りこぼさないことと、次の工事時期を自動で思い出させることの2つに集約されます。写真1枚で見積が始まり、10年前の顧客に自動で点検の連絡が届く。営業に回る時間がなくても、仕事が戻ってくる導線ができます。
エルたすは、24時間予約・リマインダ・ステップ配信・タグ配信・自動応答をまとめて使えるLINE運用ツールです。月額6,980円(税抜)から、初期費用は0円。お客さまはログイン不要で見積依頼や現地調査の予約ができるので、「アプリを入れてください」とお願いする必要もありません。有料プランは14日間無料で試せて、フリープランはカード登録も不要です。点検案内や事例紹介の下書きはAIが用意します。
まずは写真つきの見積依頼フォーム、現地調査の前日リマインダ、そして施工完了1年後の点検案内。この3つから始めれば、現場に出たままでも問い合わせを逃さず、過去の顧客から仕事が戻ってくる流れを作れます。